美佳りんの童話

『背高のっぽのハオポンヨウ』

 

 

みかちゃんは、7才の女の子です。今みかちゃんは、お父さんとお母さん、5才の弟のはじめ君と4人で空の上を飛んでいます。

そうです。飛行機に乗って、青い海を渡って、お隣りの外国へ行くのです。それでは、みかちゃんにどこへ何をしに行くのか、聞いてみましょうね。

「みかちゃーん。どこの国に、何のために行くのですか?」

「こんにちは、みかです。私たちは、お父さんのお仕事のつごうで、中国の上海(シャンハイ)という所で暮らすことになったの。中国は、日本のお隣りの国だけど、外国だから遠いのよ。」

「お姉ちゃん、中国にはおいしい食べ物があるのかなあ?アイスクリームや、チョコレートも売っているのかなあ?」

「食べ物はきっとおいしいと思うわよ。ラーメンにギョウザ。それから、あつあつの肉マン。もうっはじめ君は食いしん坊だから、頭の中が食べ物のことばっかりね。」

すると、横に座っていたお母さんは、「お母さんは、もっと深く中国語を勉強したいなあ。」と。


04.5月16日更新

お父さんは、「そうだな、お父さんも中国語が今よりも上手になりたいなあ。中国の人たちと一緒に仕事をするんだからね。」と言いました。

「そうか、日本語は通じないんだね。私は、中国人のお友だちが欲しいなあ。」と、みかちゃんも元気一杯で、新しい生活を楽しみにしています。

4人でおしゃべりをしているうちに、あっという間に時間が過ぎて、飛行機は無事に上海空港に到着しました。

荷物を受け取り、空港の到着ロビーに出てみると、そこには、大きな声で叫んだり、笑ったりしている、とびっきり元気な中国のおじさん、おばさん、お姉さんや、お兄さん、ほっぺを真っ赤にしてほほえんでいる赤ちゃんは、やさしい中国人のお母さんに抱かれています。

皆みんな笑顔でいっぱい、元気いっぱいの中国の人たちが立っていました。

「うわあ。すごいね。中国人は声が大きいんだね。」 と、みかちゃんも驚いています。

「でもお姉ちゃん、何を話しているのか、さっぱりわからないよ。」

「そりゃそうだよ。だって中国語だもの。」お父さんはそう言いながらタクシーのりばを探し始めました。

「お父さん、どうやって運転手さんに行き先を説明するの?」と、みかちゃんは尋ねました。

「お父さんとお母さんは、少しだけ中国語を習ったんだよ。お前たちにも教えてあげるね。まず、(こんにちは。)は、中国語で(ニイハオ)と言うんだよ。

「ニイハオ。」

「そう二人とも上手だよ。」と、お父さんにほめられました。

「お母さんが、一番大切な言葉を教えてあげるわね。」

「何、お母さん?」

「僕にも教えて!!」と、はじめ君。

「ありがとう。という中国語よ。」

「何て言うの?」みかちゃんも身を乗り出して聞いています。

「シェイシェ。」「ジェイジェ?」

「はじめ君、ジェイジェじゃなくて、シェイシェ。

でもね、今はじめ君が言ったジェイジェ。という言葉も中国語の言葉の一つなのよ。(お姉さん)という意味よ。」

「じゃ、これからはじめ君は、私のことを、みかジェイジェ(みかお姉さん)と呼んでね。」


「わかったよ。みかジェイジェ。」

少し中国語を覚えたところで、タクシーが来ました。4人はタクシーに乗って、これから暮らす新しいお家へ向かいました。そして、新しいお家で暮らし始めて3日が過ぎました。

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