そりゃーないでしょ?!おばちゃん!!その1の巻き!

 

私とポンちゃんの激しくも楽しく燃え尽きた、スーパー主催のカラオケ大会が終了してから、不思議な事に、運に見放されているかに見えた深せん生活が、少しずつですが、また巻き返しの兆しを感じる楽しい出来事に恵まれていきました。

 

カラオケ大会を応援しに来てくれた、向かいのエステティシャンの女の子達や、ユニークな日本人男性お二人、いつも窮地を救ってくれる頼もしきTさんと、関西系超面白天然キャラのGさん、、、。等、など。

 

こうした楽しい方々との交流の機会がいっそう増えていきました。

 

カラオケ大会終了後まもなく、美佳りんママの何度目かの日本からの訪中の旅があり、ポンちゃんと二人で久しぶりに香港へ美佳りんママのお迎えに行き、初めて三人でゆっくりと香港の街を探索する事になりました。

 

というのも、今までは、香港空港から直接バスかフェリーまたは電車で、深せんへその日のうちに即移動、、、。

 

というパターンが多かったので、香港滞在をゆっくりした事はあまりなかったのですが、今回は香港でも少しゆっくり観光して楽しもう、、。

 

という計画になり、ホテルも取って、2,3泊してから、深せんへ美佳りんママをお連れする事にしました。

 

夏の暑い盛りの香港観光は、きついものもありましたが、深せんとは違う街並みに、新たな感動があったり、とにもかくにも美佳りんママと美佳りんの共通の趣味は、可愛い雑貨やアクセサリー、洋服等を目で楽しんで、お金と相談しながら、安いものをたくさん買いまくる、、、。

 

と、毎度お馴染みのこの醍醐味に身をあずけておりました。

 

香港は、私の大好きなヘアーアクセサリーがたくさん売られていて、かつ今の日本ではなかなか手に入らないような超派手?!系の私好みのヘアークリップ等が所狭しと店頭にたくさん置いておるのです。

 

深せんではなかなか見つからないようなものも、結構ありました。

 

値切り上手なポンちゃんが、ほんわかドンくさい系?!のんびり危なっかしい母娘?!のガードマン兼ガイドさん役?!をこなしてくれて、治安がやはり良くないと言われている路上で、ついつい目の前の夢の世界に気を取られている私達が、スリに遭わないように、道路横断等で怪我をしないように、細かいチェックを入れてくれて、何度かついつい訪れるフワフワ気分?!をびしっと一喝してくれました。

 

『本当にあなたたち母娘には参りますわ、、、。危なっかしくて見ていられんわ、、、。』

 

『ちょっとちょっと、お母さん、こんな所で写真なんて暢気に撮っている場合じゃありませんよ。危ないんだから、、、。おのぼりさんだと一目でばれて、狙われるんだからね、、。』

 

『どうも、すいません。』

 

と、二人でペコリ!!

 

こんな感じで珍しくて興奮しまくって歩く、三人の超珍道中香港ぶらり旅?!は、用心深いポンちゃんのお陰で、難なく続いていきました。

 

、、、と、この辺りまでは、順調そのものと信じきっていました。

 

もちろん、ガイド役?!の香港にも私達より慣れているポンちゃんですらそう確信していた?!はずです、、、。

 

ところが、そうそう順調に全てがいかないのが、旅の醍醐味?!の一つでもあるところ、、、。

 

というより、このハチャメチャトリオ?!で何も事件が起こらないわけがなかった?!のでした、、、、。

 

それは、ある晩、起こりました。

 

その日は、香港の夜景の綺麗に見える、豪華なレストランが水辺のほとりにあり、観光して、食事をしよう、、、と思っていた時の事でした。

 

ガイドブックや、自分の慣れ親しんだ旅感覚で、ポンちゃんは、その日も私と美佳りんママを案内してくれていました。

 

『うわー綺麗なところだねえ、、、。』

 

と私、、。

 

水辺のほとりの真ん中辺りに、素敵な感じの豪華客船のようなものが出現していました。

 

『ここなら写真撮っていいわよねえ、、。』

 

と、お写真撮るのが大好きな、【おーい、玄太―!!】【なんごうさんよー!!】と、私の大、大、大好きだった【池中玄太80キロ】を思い出すくらい?!、カメラとともに旅する美佳りんママ、、、。

 

『まあ、いいでしょう、、。さっと撮って下さいよ。』

 

と、やはりクール慎重系?!なポンちゃん!!

 

こうして、その美しい水辺の中央にある、レストランもある、豪華客船のような船のところまで行こうと思い、ポンちゃんが、

 

『あそこまで行きたいけれど、これってボートみたいなものに乗らないと、中央まで泳ぐわけには行かないし、どうしようかねえ、、、。』

 

と、考えて辺りを見回していると、、、、。

 

近くに、水上バス?!みたいな少し大型のかっこいい乗り物があるではありませんか、、、。

 

そして、その近くに、漁業を営んでいるような感じの、海の女子?!的な、たくましい感じのおばさんが一人、こちらに手を振って手招いていました。

 

『あっポンちゃん、あのおばさんは、もしかして中央まであの乗り物で、案内してくれるんじゃないの?!』

 

『そうだね。お願いしようか、、、。』

 

とポンちゃん、、、。

 

見渡しておそらく10メートルもないくらい、物凄く短い距離ですが、水着に着替えて泳いで渡っている人も周りを見渡しても見つからず、、、、。(当たり前か、、、。)

 

どうしても、橋渡ししてくれるボートのような乗り物が必要でした。

 

『まあ、こんなに近い距離だから、おそらく料金が高くても、香港ドル10ドルくらいでしょう、、。』

 

と、ポンちゃん、、、。

 

『そうよねえ。』

 

と美佳りんママ、、。

 

こうして、そのおばチャンのもとまで三人でえっちらおっちら歩いて行くと、、、。

 

『あなたたち、あそこまで行きたいのでしょう?!、、、。乗せてあげるから、、、。』

 

と、人のよさそうなおばチャンでした。

 

『いくらですか?!大人三人ですけど、、。』

 

と、私が疑いもせずに100ドルのお札をおばチャンに渡してお釣りを貰おうと、、。

 

『これで、お釣りをお願いします。』

 

その1秒後?!に思いがけない言葉がおばチャンから発せられました。

 

『なら三人で、100ドルで、いいわ。』

 

『はい?!』

 

と、私達三人は耳を疑いました。

 

こんな近い距離が100ドル?!(日本円で、当時約1500円くらい)なんて、どう考えても、ありえないような高額を請求されました。

 

『ちょっと、ありえないでしょう、、、。そんな高いのなら、結構です。お金を返して下さい。』

 

ポンちゃんが、すごい人相で怒って言うと、、、。

 

『駄目よ。もう、もらったんだから、、、。』

 

と、おばチャンは何とお金を返してくれませんでした。

 

そして、私と美佳りんママが不安げに、、、。

 

『もういいよ。ポンちゃん、ここで喧嘩しても無駄だよ。あきらめよう、、、。』

 

と、おばチャンの水上バスに乗ろうと思っていたら、、、。

 

『どう考えても、ありえないでしょう、、、。』

 

とポンちゃん、、、。

 

不道理だと考える事には、屈せず最後まで闘い抜く、我らがポンちゃんは、ここぞという肝心な時には、意外と弱気?!にあっさりと闘い抜く事をあきらめたりも、時より出来てしまう?!私と美佳りんママと違い、この時はやはりあきらめませんでした。

 

おばチャンから100ドルを取り返そうと必死になって、この不条理と闘っていたポンちゃんは、おばチャンが油断した瞬間に、ぐいっとお金を取り返しました。

 

『すごい!!見事だよ!!ポンちゃん、かっこいい!!』

 

パチパチパチ!!!(拍手喝采!!!)

 

オトボケコンビ?!が手を叩いて喜んでいると、、、。

 

『いったーい!!』

 

と、ポンちゃんのうめき声にも似た?!悲痛な叫び声を耳にしました。

 

『どうしたの?!』

 

『大丈夫?!』

 

と、ポンちゃんが痛がっている手を見てみると、、、。

 

何と、おばチャンの長い爪で引っかかれた引っかき傷が、取り返したお金と一緒に、しっかりとポンちゃんの手に刻み込まれているではありませんか、、、。

 

『うわー!!大丈夫、、、。』

 

と、美佳りんママ、、。

 

『ちょっと、おばはん!!あんたどういうつもりよ。ひどいじゃないのよ、、。彼はあなたに怪我させられたのよ。謝りなさいよ。』

 

と、私もポンちゃんの傷あとと、痛がる様に我慢出来なくなり、カチン!!と来てしまい、、、。

 

『ごめんなさいって何故謝れないのよ?!』

 

と、何度も叫びましたが、おばチャンには通じなくて、、、。

 

『もういいよ。行こうぜ、、、。』

 

と、独り言と怒りの消えない?!ポンちゃんでしたが、違う方向へ歩き始めていました。

 

私達も、ポンちゃんの後を追い、歩いて行くと、、、。

 

何と、そこは、先ほど見つけた、あの恐ろしい爪で引っ掻きおばチャン!!の営業している、水上バス?!の乗り場でした。

 

そこには、おじさんが一人、淡々と、そのバスを動かす準備をしていました。

 

運転手であるそのおじさんに、念のため、あらためて、運賃を聞いてみると、、、、。

 

何と、とんでもない事実が分かったのでした、、、。

 

(衝撃の事実へと、つづく、、、。)